中古バイクの傷で要注意の傷
中古バイクを購入する際には、そのコンディションに注意して選ぶ必要があります。
万が一状態の悪いバイクに当たってしまうと、その後さまざまなトラブルを抱えることになって大変です。
そのコンディションの見極め方としては、バイクに付いた傷を確かめることが重要となってきます。
もちろん、一口に傷といっても特に気に留める必要のない傷というものもありますが、大きなダメージを受けていることが分かる傷もあります。
そのため、まずはこんな傷があったら購入を考え直した方が良いというものを覚えておく必要があります。
その一つとして、フレームに付いている傷を挙げることができます。
フレームはボディー構造全体を支える、いわば骨格とも言えるものですし、フレームによってパーツそれぞれが固定されています。
そのため、フレームが曲がっているとか破損している状態だと、かなり危険なのです。
立ちごけでフレームに軽い擦り傷が付くこともありますが、このくらいなら問題はありません。
しかし、パーツの奥に見える部分に傷があるとか、歪みが明らかに見えるといったケースではフレームの強度や形状が変わってしまっている恐れがあります。
さらに、溶接したような跡がある場合にも注意が必要です。
フレーム以外では、フロントフォークの傷にも注意が必要です。
転倒した場合、より衝撃や摩擦を受けやすいのがフロントフォークです。
フロントフォークに大きな衝撃が加わったり歪んだりすると、オイル漏れを起こすことがあります。
油圧によって衝撃を吸収するパーツですので、オイル漏れを起こすと快適な走行ができなくなります。
そのため、フロントフォークに大きな傷がある、歪んでいるように見えるといった状態では交換が必要と考えた方が良いでしょう。
理由をチェックした方が良い傷
傷によっては、基本的には問題はないものの、一応その理由を確認した方が良いものもあります。
たとえば、カウルやシート脇などのサイドにある傷です。
これは転倒したか、走っている時に壁などに擦ってしまって付いた確率が高い傷となります。
しかも両方のサイドに傷がある場合は、複数回こうした状況に遭っていることが分かります。
軽い転倒くらいはバイク乗りであればたいていの方が経験していることで、バイク自体に大きな影響を与えるほどではありません。
しかし、複数箇所ある場合はダメージが蓄積されていることもあるので要注意です。
もしくは、大きな事故に遭った可能性も捨てきれません。
同じように、擦り傷がいくつかある場合も理由を確認してみましょう。
バイクを運転していると、どうしても擦り傷は避けられないものです。
そのため多少の傷は仕方ないのですが、やはり深い傷や同じ傷がかなり広い範囲に及んでいる場合はダメージが強い可能性があります。